アレルギーという用語は広く普及しており、日常生活にもしばしば使われている。これは1906年にオーストリアの小児科医であるピルケが初めて提唱した言葉である。当時ピルケはallos，ergonという２つの言葉を一緒にして、アレルギー（allergy）という語をつくった。allosというのは「異なった」、ergonというのは「作用」という意味であり、allos−ergonすなわちアレルギーというのは本来「変わった作用」というような意味である。その後、拡大解釈されて混乱した時期もあったが、今日では「抗原抗体、あるいは抗原リンパ球反応の結果、生体に障害をもたらすもの」として理解されている。この抗原抗体あるいは抗原リンパ球反応の結果、生体を非自己である異物（抗原）から防御する方向に働くものが免疫反応であり、いわばアレルギーとは表裏の関係にあるといえよう。
参考サイト 「あれ食べよ.com」